エニシダ 花言葉
エピソード
魔女が空を飛ぶホウキは、エニシダの木で作られると言われている。
ヘロデ王にキリストとマリアの居場所を教えたのは、エニシダの木とも言われている。
また、キリストを探す人は、エニシダを持って回ったという
さらに、キリストが追ってから逃れるために身を隠したのはエニシダの影だったとも。
キリスト教とは縁が深い花
昔は調味料などに使われ、ビールの味付けにも使われることもあったそうだ。
エニシダ(ヒメエニシダ)
学名 Cytisus ×spachiana
和名 ヒメエニシダ
英名 ブルーム
科名 マメ科
属名 ゲニスタ属
性状 常緑低木(半耐寒性) 用途 小〜中鉢
花壇
原産地 欧州(園芸種)
管理
性質は強健で育てやすい。半耐寒性で0℃程度までは耐えるので、関東以西の太平洋側では庭植えが可能ですが、鉢植えは室内で越冬させた方が良いでしょう。
鉢植えのものも庭に植えれば高さは2m程度になります。
繁殖は挿し木または種まき。
特徴
細い緑の枝に、蜂に似た黄色の花をたくさんつけます
ヨーロッパ原産ですが、日本には古くにはいってきました。
英名はブルーム。ホウキを意味する名前からわかるように、エニシダの木の枝はホウキになっていました。
エニシダはいろいろな種や園芸種が栽培されていますが、鉢花用には、主に花が小さめで黄色のヒメエニシダが使われます。
切り花にはシロバナセッカエニシダが、庭園樹にはホホベニエニシダ、エニシダなどが主に使われます。
ヒメエニシダより花が大きい以外はよく似ています。
雄しべと雌しべは翼弁と竜骨弁に包まれていて,蜂などが花に止まるとその重みで花弁が開き,雄しべが蜂に巻き付いて蜂を花粉まみれにし雌しべに受粉するという,巧妙な仕掛けを持っています。蜂が来るのを待たなくても,軽く触ってやるとその様子が観察できます。
エニシダは江戸時代に中国を経由して渡来した地中海地方原産の落葉低木。
高さ数mになり、枝はほうき状に分かれて先端は垂れ下がる。
4月から5月にかけ、黄色い花を咲かせる。葉は3つの小葉からなるが、花の咲く枝では頂小葉のみになるので、単葉に見えます。
落葉低木といっても少し趣は異なる。春には新しい葉がでるものの、初夏には葉が少なくなり、種子が稔る9月頃には点々と葉が残る程度になってしまう。枝が葉緑素を持っているので、あまり葉を付けていなくても十分光合成できます。
原産地の地中海地方は、夏が少雨で乾燥する時期であるので、温暖で適度な降雨のある春には葉を付け、乾燥する夏には葉を少なくして耐えるライフサイクルになっているものと思われます。
観賞用や花材として植栽されるほか、荒れ地への治山植栽にも利用されます。
瀬戸内海地域では、山火事跡の緑化のために種子をヘリコプターで空中散布したことがあった。開花時には山火事跡が一面に黄色になり、異様な景観であった。乾燥にも強いことから、早期緑化は成功するものの、エニシダが繁茂してその後の植生遷移が進まず、本来の森林植生への回復が遅れることなどから、最近はあまり使用されないようである
落葉樹だと思って冬期間お水を与えていなかったエニシダが枯れてきました。
エニシダには落葉性種と常緑性種があり、エニシダ属全体で見ると落葉性種の方が多くなります。常緑性種は冬期も水が必要です。種によって異なりますので、お手持ちのエニシダの性質をお調べになると良いでしょう。